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アサド政権に内外で退陣圧力

反体制派の武力弾圧を続けるシリアのアサド大統領に対して退陣を求める圧力が内外で強まっている。国内では北部イドリブや中部ホムス、ハマなどに加え、首 都ダマスカスの東郊でも離反兵士らが蜂起している。国連安全保障理事会では弾圧停止と権限移行を促す決議案が協議中だ。しかし、アサド大統領は辞任に応じ る意向は見せておらず、10カ月を超えた衝突による死者は少なくとも5400人(国連推計)に上っている。

シリアの反体制団体「地域調整委員会」や離反兵士団体「自由シリア軍」の関係者によると、政府軍・治安部隊による住民への攻撃や反体制派との戦闘は継続 中だ。自由シリア軍などは1月20日ころまでにダマスカス北西約30キロの町ザバダニを制圧。首都近郊でも政府軍と衝突した。

中部ハマの50代の男性は1日、毎日新聞の電話取材に「政府側の攻撃は4日間続いた。連日約9時間停電が続き、食料を購入する現金が底をつきつつある」と窮状を打ち明ける。20代の男性住民は「毎日約20~30人が死んでいる。軍は戦車も投入した」と述べた。

これに対して、アサド大統領は反体制派を「外国の支援を受けた武装テロリスト集団」と非難しており、徹底弾圧の構えだ。シリア国営通信によると、大統領は1月31日に戦闘で負傷した兵士を見舞い、「国土の治安と安定」への貢献をたたえたという。

一方、ニューヨークの国連本部ではシリア情勢を巡り、アサド政権に対して▽大統領から副大統領への権限移譲▽反体制派も含めた挙国一致内閣の設立▽国際監視下の民主的選挙--などを求める決議案についての安保理協議が続いている。

アラブ諸国では、リビアのカダフィ前政権への武力行使に積極的だったペルシャ湾岸のカタールがアサド政権を「殺人機械」(ハマド首相)と指弾、対シリアでも強硬姿勢を取っている。アラブ連盟のアラビ事務局長もシリアに「素早く決定的な行動」を求めた。

ロイター通信によると、欧米諸国はアラブ諸国と共にアサド大統領の退陣を視野に入れ亡命案の検討に着手した。アラブ首長国連邦(UAE)など3カ国が受け入れ候補国として浮上しているという。

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